響け!ユーフォニアム 感想② 〜ユーフォニアムを吹く意味なんて無い!?〜

さて、前回は吹奏楽の構造的な歪みを指摘した記事を書きました。

今回は、音楽的能力という面から考えた時、ユーフォニアムのような「吹奏楽で使われる楽器をやる”意味”はあるのか?」ということについて書いてみたいと思います。

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ユーフォニアムは”使えない”

サムネイルに夏紀先輩を使ってしまいました、本当にごめんなさい…夏紀先輩大好きです。

ユーフォニアムが使えるのかという議論ですが、現代の音楽シーンでははっきり言って使い物になりません

例えば、1曲でもユーフォニアムが特徴的に使われているヒット曲を思い浮かべられるでしょうか?僕は少なくとも1つも知らないです。。。

更に、ユーフォニアムに限って言えば、現代では吹奏楽団以外で活躍することはないといっても過言ではないでしょう。せっかくユーフォニウムがうまく吹けるようになっても、披露できる場は少ないのです。

このように活躍の場が非常に限られた汎用性に乏しい楽器にもかかわらず、値段がかなり高価です。安いモデルのものでも20万程します。(amazonでの最安のものは5万円くらいの様ですが…)
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音楽的にはどう?

汎用性が低いのに値段も高いユーフォニアム。それでも、演奏すれば音楽的スキルが身につくならばやってもいいかな、と思えますよね。ユーフォニアムを練習することによって身につくスキルとは何なのでしょうか。

その前にユーフォニアムが担当する音楽的役割を確認してみましょう。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ユーフォニアム

ユーフォニアムは単音の旋律楽器で、メロディーや対旋律を担当します。ユーフォニアムの音色はフレンチホルンの音とよく似ているのですが、ホルンは和音や”打ち”を担当する事が多いのに対し、ユーフォニアムの方がメロディー率が高く、金管低音楽器の中ではかなり目立つ存在と言ってもよいでしょう。

具体的な曲を1曲挙げておくと、ホルストの「吹奏楽のための第一組曲」の第一楽章の最初の最初の旋律はユーフォニアムによるものなので、是非聴いてみてください。こんな感じの旋律を担当することが多いです。

wikiにも記載があった「第二組曲」にもユーフォニアムのソロがあります。下の動画の0:50からソロがあります。

さて、こうした旋律を吹くことが多いユーフォニアム。結論から述べますと、必死に練習すれば歌心が鍛えられると考えられます。

歌心というのはボーカル的な話ではなく、どのようにメロディーを吹き回すのか。旋律をどのように響かせるのかに関連するセンスのようなスキルです。もっといい言葉はあるかもしれませんが、とりあえずここでは「歌心」とします。どんなメロディー楽器でもこの歌心は求められてくるものなので、音楽的なセンスが鍛えられることが期待されます。

そして何より、呼吸法が鍛えられると考えられます。ユーフォニアムのような金管楽器で安定した音を続けて出すには、ロングトーンという基礎練習を毎日毎日しなければなりません。1つの金管楽器で呼吸法を習得したら、他の金管楽器にも応用できますし、木管楽器をやるにしても応用が効きますので、吹奏楽器全体を扱う時に有利になると言えます。

でも…

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ギターかピアノやった方が音楽的スキルは鍛えられると思います。

ギターとピアノの揺るぎない優位性は2つあります。

1つめは、”使える楽器“であることです。

こんにちのポピュラー音楽のほとんどでピアノ(キーボード)かギターのどちらかが使われています。コンビニで流れているBGMやテレビニュースのBGMでもなんでもよいですが、恐らく日々を生きていてギターとピアノの音を聴かない日はそうそうないでしょう。それほどによく使われている楽器です。

これらの楽器に習熟すれば、今後行う音楽活動の幅が大きく広がることが期待できます。

2つめは、和音楽器であることです。

私たちがよく目にする・耳にする楽器で和音楽器なのは、ピアノ、ギター、ウクレレ程度しかないです。もちろんマンドリンやマリンバといった楽器も和音は出せますが、主な使い道ではないので除外します。

話が飛びますが、音楽の3大要素と呼ばれているのは

  1. メロディー
  2. ハーモニー(和音)
  3. リズム

の3つです。

作曲や編曲、音楽指揮など、高いレイヤーの音楽活動をするようになると、これらをある程度分かるようになる必要が生じます。

和音楽器に習熟すれば、感覚的に音楽のハーモニー構造を把握することが出来るようになることが期待されます(ex. 頻出のコード進行が分かる, なんとなく伴奏が出来るようになる, etc.)。

しかも、和音楽器でメロディーを弾くことは可能ですから、大は小を兼ねる的な理論で和音楽器の方が有利であると言えるでしょう。

まとめ

ユーフォニアムは現代の音楽シーンで使われることはまず無い上に高価な楽器である。
しかし、ユーフォニアムの演奏に習熟すれば、

  • 歌心(旋律の吹き方)
  • 呼吸法

など、音楽的なスキルはかなり鍛えられる。

でも、メインストリームに迎合できる上、和音理論を体得できる可能性があるので、”音楽的スキルの獲得”という面だけから言えば、ギターかピアノやった方がよいでしょう。

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